名誉顧問挨拶&コラム

S&Lミュージック設立に寄せて

このたび、S&Lミュージックの設立にあたり、その企画コンセプト等について監修させていただく、スーパーバイザーとしての役割を仰せつかりました。

私、きいちろは、満50歳を迎える直前の2013年7月に、ファーストCDアルバム「空高く天高く~一歩ずつ一歩ずつ~」(JASRAC 出138042-301号)をリリースした遅咲きのシンガーソングライターです。

本業は、いわゆる官僚、中央省庁の国家公務員で、これまで約30年にわたり、主に住まいやまちづくりに関する国、地方公共団体等の行政の現場で、少しでも社会のお役に立てるよう、専心努力してまいりました。今後も、その姿勢を変えるつもりは一切ありません。

一方、国家公務員として長年経験を積み、社会や市場を見る目がそれ相応に肥えてきた段階で、ポピュラー音楽の世界にほんの一歩ですが、本格的に足を踏み入れたことで、我が国のポピュラー音楽を取り巻く社会や市場に、多くの深刻、かつ改善、改革すべき課題があることに気づかされました。

S&Lミュージックの取組みは、それらの課題について、少しでも改善、改革の道が拓かれるよう、できることから‘一歩ずつ一歩ずつ’小さな一歩を積み重ね、それが糸口となって、いずれ多くの人々の賛同、協働を得て、大きな市場のうねりを惹起し、より懐深く持続的に発展できるポピュラー音楽界を創生することを志向するものです。

この大役に、かねてからの音楽仲間であり生涯の友人である折田信生君が名乗りを上げ、チーフディレクターとして采配してくれることとなりました。

我が国のポピュラー音楽をこよなく愛する多くの皆さんのご理解、ご支援を衷心よりお願い申し上げます。

       平成28年10月吉日     きいちろ(加古貴一郎)

※ きいちろは、平成29年7月21日をもって企画立案スーパーバイザーの任を離れ名誉顧問となりましたが、当レーベル発足の趣旨、基本理念等を公開、明示する極めて重要な文献として、引き続き設立当時のご挨拶を原文のまま掲載いたします。

Column by きいちろ